おおいたデザイン・エイド2019、「パッケージデザインコンテスト」に参加してみていかがでしたか?
幸さん 新しいパッケージデザインに変えてから、新たに資料を作成し取引先様にお配りしたところ「とても洗練された」という声を多くいただいています。松本さんには2種類のパッケージを提案していただいたのですが、写真全面のタイプは特に評判が良いです。
新しいパッケージデザインは、どのような考え方で提案されましたか?
松本さん まず試食してみて、その本格的な味にびっくりしました。それで、この味は子どもには少し早いかな?(笑)と。
市販のコーヒーゼリーと比べて本格的な珈琲専門店で食べることができるコーヒーゼリーの味だったので。
それに会社を訪問させていただいた時に、三洋産業さんのコーヒーへの思いと、こだわりを知り、確かな技術をお持ちの会社だなと思い、ターゲットは「珈琲好きな大人」だと確信しました。それでターゲットの変更を提案しました。
注:課題での商品ターゲットは「30~40代の女性でお子さまと一緒に作れるゼリー」でした。
そこを松本さんは「珈琲好きな大人」に変更提案しました。

三洋産業さんの商品のこれまでのデザインと
今回のデザインとの違いは感じますか?
幸さん これまでデザインに関しては社内でアイデアを出し、フィルム制作会社さんに整えてもらう程度で、ここまで本格的にデザインを作ったことはなかったんですよね。
松本さんには商品の特徴、背景、商品ターゲットまで含めて提案していただいたので、大変驚きました。
長年珈琲業界に携わってきただけに、「珈琲のおいしさを伝える」というシンプルな発想は目からうろこでした。
昨年のコンテストは、パッケージの実現化を前提にしたものでしたが、苦労した点などありましたか?
松本さん 二次審査の際に審査員の3名からいただいたアドバイスを活かし、店頭に並べたときの見せ方とか、表面のコピーの工夫とか、ギリギリまで調整しました。
また、実際に販売してみて、状況を見ながらデザインも変化、進化させていければいいなと思います。
パッケージデザインコンテストに参加した感想を聞かせてください。
幸さん デザイン・エイドの一環として出品した「グルメ&ダイニングショー」で、愛知県のギフトショップさんより引き合いがあり、今取引に向けて商談を進めています。
また、デザインを変えたことで、関東圏で数店舗展開しています高級スーパーさんとの取引が決まりました。
これまでは、コーヒー専門店さんでの取り扱いがほとんどだったのですが、おかげで新しい販路が開けてきています。
新しい販路拡大にはやはりデザインが必要なんだなと感じました。
